[メイン]
GM :
戦とは、片方が正義で、そしてもう片方が悪であるのか?
それは、視点によって答えは異なるであろう。
その当事者にとっては、それが答えであり、第三者から見れば、その双方に義があると見なすことがある。
であれば、第三者としてその戦に身を置いた時、己が成し遂げたいことがあるならば、剣で以って道を切り開かねばならないのか?
己の障壁となる者は、切り捨てなければならないのか?
その答えは、その目で見て、そして知らなければ、分からないだろう。
人と魔の共生は、かくも難しい。
T&T『人と魔の森』
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
ここは、他国と比べ、比較的平穏な治安となっている、「フーシャ王国」のとある酒場だ。
ここは、剣の、或いは魔力の腕に自信を持つ者達が、日銭を稼ぐために依頼を受ける、「冒険者」の集会所となっている。
今日も、他の冒険者達による品の無い大きな会話や、詩人の綺麗な唄が聞こえる、賑やかな日となっている。
あなた達"冒険者"も、いつものように依頼を受けるために、この酒場で飲み食いしながら暇を潰している。
あなたの目の前にいる者は、既知の仲か、将又偶然出会った見知らぬ冒険者か、それは定かではない─────。
[メイン] GM :
[メイン] ネツァク : そんな、騒がしくも和気藹々とした酒場に一人。
[メイン]
ネツァク :
酒瓶片手に机にうっぷしてる男。
まず常識的に見たら、落伍者と見えるだろう。
[メイン]
ネツァク :
しかし。
ゆっくりとその男は起き上がる。
頬を酒で赤く染めながら。
[メイン] : カランとドアが鳴る音
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「ここが酒場ですね、ここならもしかしたら何か知ってる人がいると思います」
[メイン] : エクレシアの案内を受けていたのは──
[メイン] ミスター・VTR : 頭部がビデオカメラになっているほか、身体がビデオ編集機器で構成されたファンタジー世界観ガン無視の物体だった。
[メイン] サスケ : 「少しは見た目の奇異性を隠した方がいいと思うが」
[メイン] サスケ : 横から口を挟みつつ歩くのは、黒髪黒服の少年
[メイン]
ミスター・VTR :
この世界にはビデオどころか機械なんてないので地の文でも本来は例えとかに使ったら不自然なんだ。
悔しいだろうが仕方ないんだ。
[メイン]
ネツァク :
目を擦る。もう一度見る。
酒のみすぎたかな。
[メイン]
サスケ :
知り合い、と言うわけではなかったが。
どこかで見たような気もしたので、案内には乗ることとした
[メイン]
サスケ :
案内に乗っていたのは諸事情で旅をしていたのもある。
わからない部分は親切なやつに頼るのがセオリーってやつだ。
[メイン]
ミスター・VTR :
「しょうがねェだろ全身機械なんて隠すの無理あるんだから。
流石に機械か存在しないの不便過ぎるだろ!」
[メイン]
ネツァク :
目に映っていたのは明らかに見たことがなかった。
魔法研究を長年続けていた彼でも、見た事のないものがあるのかと目を丸くしていたが。
[メイン]
サスケ :
「数々の種族がいるとは言え流石にお前みたいなのは……初めてだな?」
何故か疑問系。初対面な気がしないのもあるが。
[メイン]
ミスター・VTR :
歩くたびにガシャガシャ金属音が鳴る。
異物過ぎるので客の視線は集中する。
[メイン] ネツァク : 「えっと……あなた酒飲めるんですか……?」
[メイン] サスケ : どっちに聞いてんだコイツは。
[メイン]
サスケ :
一方は意味不明な物体で構築された意味不明な何か
もう一方は少年だ。この疑問を持つのも仕方のないことではあるだろう。
[メイン] ネツァク : 見たことない種族?を指さし、二人の少年少女にも指をさす。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「え?いや私は…」
誰に聞いたかは分からないが自分かもしれないのでとりあえず受け答えする
[メイン]
ミスター・VTR :
「オレさまは前の世界でお前に会ったことがあるから初めてってわけでも──」
サスケにそう言いかけてネツァクに反応しようとした瞬間。
[メイン]
GM :
「なんだあれ……」「さぁ……」
他客は当然、その姿を見てガヤガヤしてる。
[メイン] サスケ : 「いや待てお前。その音が出ている状態で店の敷地に入るのは」
[メイン]
ネツァク :
「えっと~……ここの基本的に使われてる使い方は酒場ですよ
まあ、もう一つありますが……」
ひっく、と喉を鳴らしていれば。
[メイン]
ミスター・VTR :
そう……実はさっきから床は体重790kgによる虐待を受けていたのだ。
そんな仕打ちを受け続けたら当然──
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「へ?前の世界ってどういう…」
[メイン]
ミスター・VTR :
「おわァアアア〜〜っ!!!」
ド派手に粗末な床板(確定RP)が割れ、VTRは穴にハマってしまった。
[メイン] カンナ : 「─────は?」
[メイン] ミスター・VTR : 「?」
[メイン] サスケ : 「アホかお前は」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「……ってオワァアアア~~~~~!!?」
隣にいたら当然落ちる
[メイン] ネツァク : 「おおうおおっと!?」
[メイン]
カンナ :
店の奥にいた、ボサっとしただらしない髪を無理矢理後ろで纏めた
褐色の女─────この酒場の店主はそれを見て、眉間に皺が寄る。
[メイン] カンナ : 「は?」
[メイン] ネツァク : まず響いたのは騒音。そして目に入ったのは、二人?が穴に落ちる姿。
[メイン] サスケ : 1人既に跳躍し、足場に乗って
[メイン] カンナ : 「何してくれてんのお前ら?」
[メイン] ネツァク : あの生物はともかく────。
[メイン] ミスター・VTR : 「何したって……床の寿命が来ただけだが」
[メイン] カンナ : VTR、エクレシア、サスケ、そして何故かネツァクもその中に入れられてる。
[メイン] ネツァク : パッと机から消え、エクレシアの手を取る。
[メイン] サスケ : 「床のせいにするな」
[メイン] ネツァク : 「……あ~、怪我とかないです?」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「イタタ…い…一体何が…」
余りの出来事に何が起こったのかもよく分からず
[メイン] カンナ : 「うちの店壊しといてなんだその態度」
[メイン] カンナ : 明らかに苛立った様子で、壁に貼ってあった依頼書をベリッ、と破り。
[メイン]
ネツァク :
「いやあ……僕はただ酒飲んでただけですよ
それともなんです、弁償を迫るんですか?」
[メイン] サスケ : 「……この流れはどう見てもそうだろうな」
[メイン] カンナ : その紙を投げ捨てるように、VTRの頭にひらりと。
[メイン] カンナ : 「当たり前だろ」
[メイン]
ミスター・VTR :
「でもぉ……」
ガキみたいな言い訳を始めるが何か貼られたので遮られた。
[メイン]
ネツァク :
卑屈そうに、へらりと笑って。
いやーーーー、そうですか、そうですよね。
[メイン] サスケ : 全部当たっている耳どころか頭が痛い。
[メイン]
ミスター・VTR :
「この紙は何てんだ?」
紙を取る。
異世界転生あるあるで都合よく文字とか言葉とか通じるので読めはする。
[メイン] ネツァク : 取りあえずエクレシアを怪我がないように引っ張る。
[メイン]
カンナ :
「依頼書だ、そいつに書いてある仕事こなして報酬貰え
んで、アタシに渡せ」
[メイン]
ネツァク :
「こういうとこだから酒場にはあんまり来ない方がいいですよ~……
冒険者でもなければね」
と、小声で。
[メイン] 白の聖女エクレシア : そして床が抜けていることに気づき驚愕する
[メイン]
サスケ :
もう知らねえと言いたかったがもう遅い。
無関係ではいられない。
[メイン]
GM :
内容は、「シュタールバーク」という、製鉄を主な稼業としている村に向かい
シュタールバークの領主、「オクタヴィア」の指示に従い
「アインザムの森」の魔獣達を討伐せよ、という依頼だ。
[メイン] GM : 報酬は1人あたり500万ベリー。
[メイン] サスケ : こう言った状況による仕事は選べないから嫌いだ。
[メイン] ネツァク : 「あらぁー……それはもしかして、ただ働きという奴ですか~」
[メイン]
ミスター・VTR :
「500万か……それって高ェのか?」
相場を知らんので他に聞く。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「え~っと結構いい方ですね」
[メイン] ミスター・VTR : 「へ〜! 魔獣ってのは何なのか知らねェが戦いならやったことあるし何とかなるだろ」
[メイン] サスケ : 「よくそこまで楽観的になれるな」
[メイン] ??? : 「あの、少しよろしいでしょうか?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「というか本当にすいません…お仕事は頑張らせて貰います」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「?」
[メイン] ネツァク : 魔獣か。討伐目的なら、腕利きの人間じゃないとダメだろうけども。
[メイン]
サスケ :
と、言ったところで
もう一つ、周りの人間とは少し違った視線のようなものを感じて
[メイン] ??? : そこには、酒場には場違いな美しく可憐な少女がいました。
[メイン] イレイナ : ──そう、私です。
[メイン] ミスター・VTR : 美人が酒場に似つかわしくないと言われてしまったので店主のカンナの見た目が間接的に落ちてしまった。
[メイン]
ネツァク :
「わぁ、綺麗なお姉さんですね~
ですがここにいたら、僕たちの仕事に巻き込まれてしまいますよ~?」
[メイン] イレイナ : 「今の話、私にも手伝わせてもらってもよろしいでしょうか?」
[メイン]
ネツァク :
へらへらと笑う。
払う事にはもう仕方がない。諦めよう。
[メイン] イレイナ : 「いえ、私も冒険者…もとい旅人でして、路銀に困っていまして」
[メイン] サスケ : 「……成る程」
[メイン] ネツァク : ははぁ、とポンを手を叩き。
[メイン]
ミスター・VTR :
「よくわからんが親切な人もいたもんだな。
やっぱ悪いことの後は良いことが起こるもんだ」
いい加減床から出ようとするが穴を広げるだけに終わっている。
[メイン] サスケ : 巻き込まれたものではないのにも関わらず、こんな客観的に見て訳のわからない事態に首を突っ込むと言うことは
[メイン] ネツァク : そして、一同をくるりと見回し。
[メイン] サスケ : 変な奴もいるものだ、と一度決め付けて
[メイン]
カンナ :
「お、お前……!?そっから動くな……!?」
VTRのそれを見て当然切れる。
[メイン] サスケ : 「控えめに言って最悪だな」
[メイン]
ミスター・VTR :
「えっでも動かなかったらずっとそのままで……」
とはいえ望んで床破壊をしたいわけでもないので大人しくはする。
[メイン] サスケ : 「それでだ、もう依頼の受ける受けないに関しては突っ込まん」
[メイン] サスケ : 「概要を寄越せ」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「あっ…」
何故床が抜けたのかに気づいて
[メイン]
ネツァク :
よく見れば、少年のソレは刀剣。
酒場を利用しに来たのは恐らく、こういった荒事目的だろう。
[メイン] カンナ : 「そこに書いてある通りだよ」
[メイン] サスケ : 「この地に来たのは初めてでな。地理をまだ把握していない」
[メイン]
ネツァク :
少女のものは杖。
しかも使い込まれている。
一度は少女と見ていたが、これは立派な魔術師だ。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「カンナさん本当にすいませんでしたあああああ!!」
深く謝罪、そうこの状況を作った原因は間違いなく自分にあると気付いた
[メイン] カンナ : はぁ。と深い溜息をし。
[メイン]
サスケ :
つまりは、その実地に赴く移動時間やそこに係る日数など
その手の類を聞き出そうと
[メイン] イレイナ : 賑やかな人たちですね。なんて思いながら依頼書を読んでいます。
[メイン]
カンナ :
「場所なら、エクレシアが知ってるんじゃないかい?
移動日数は数日馬車に乗ってりゃ着くよ
シュタールバーク行きの馬車は……出発は明日だな」
[メイン] カンナ : それまで準備でも進めな、と付け加え。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「分かりました…」申し訳なさそうに
[メイン] ネツァク : 「明日までに冒険に必要な物、集めておきましょうってことですね」
[メイン]
ミスター・VTR :
「ギン・ワカッタ。
流石に床が抜けるとは思わなかったが……まあ弁償の為に何とかはするさ」
元から申し訳はないとは思っていたが(一応マジで)エクレシアも巻き込んでいるのでより申し訳はなかった。
[メイン]
カンナ :
頼んだよ、とエクレシアを一瞥し
腕っぷしの強い他冒険者を呼び、VTRを引っこ抜かせ、外に放り出そうとする。
[メイン] イレイナ : お金足りますかね。お財布の中身を確認しています。
[メイン] ミスター・VTR : 「なにっ790kgを持ち上げる怪力」
[メイン] ネツァク : ん~~~。猫背でくるりと見渡しながら。
[メイン]
ミスター・VTR :
割と乱暴に外に出された。
ぶっちゃけ出禁でも文句は言えない。
[メイン] サスケ : 一瞬だけ失礼な考えが浮かんだがすぐに消した。
[メイン] サスケ : そしてそのまま何事もなかったかのように踵を返す
[メイン]
ネツァク :
「まぁ、足りなそうなら集めればいいと思いますよ~
そのための準備期間ですしね」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「…とりあえずVTRさんはテントも必要そうですね」
穴に落ちないようにソロリソロリと外に出る
[メイン] イレイナ : それもそうですね。と緑の髪の男性にうなずきます。
[メイン] ネツァク : と、イレイナに声を掛けつつ。ふらふらと店の外へと出る。
[メイン]
ミスター・VTR :
テントかァ……。
そういえばこの世界で必要なものとか全然知らんな。
[メイン] ミスター・VTR : 知らんのにまあいけるでしょって言ってたのでIQ28。
[メイン] イレイナ : 帽子を被り、先に出ていった4人を追うように私も酒場をあとにします。
[メイン] ネツァク :
[メイン] ネツァク :
[メイン] ネツァク :
[メイン]
GM :
〇情報項目
・「魔獣族の住処・アインザムの森」について 1LV
・「製鉄村・シュタールバーク」について 1LV
[メイン] GM :
[メイン] ミスター・VTR : middle『やっぱクソっすね天竜人は』
[メイン] ミスター・VTR :
[メイン]
ミスター・VTR :
「ちょっと待てどこも売り切れとかおかしいだろ……
在庫はどうなってんだ在庫は!」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「おかしいですね…いくらなんでもここまで売り切れなのは…」
[メイン]
ミスター・VTR :
エクレシアに案内され、冒険に必要な物を一通り買うことになったのだが、どこも売り切れ。
どうやら流石に異常事態のようだ。
[メイン]
ネツァク :
「あら、詳しいんですねエクレシアさん
普段はもっとあるんですかね~?」
[メイン] イレイナ : 「むむ、困りましたね」
[メイン]
ネツァク :
ネツァクが詳しいことと言えば、酒の種類か魔法の種類くらいだ。
後者に関しては半分忘れかけている。
[メイン] 店員 : 店員は愛想こそいいが、その件には触れてほしくないのか事情を言わずにいそいそと店仕舞いを始めている。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「はい、いつもならここまで足りない事なんてないはずですが…」
[メイン] ミスター・VTR : 「もう店仕舞いも始まったしな……ん?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……これは穏やかじゃないですね」
[メイン]
チャルロス聖 :
「この辺りの物は5億で買ったえ〜!
お金を使うのは気持ちいいえ〜!」
[メイン] イレイナ : うわあ、お金持ってそうな人がいます。
[メイン] ネツァク : うへえ、と眉を曲げる。
[メイン] SP : 「この辺り一帯の価値ある物は全て購入を確認されました」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「……!」
少し焦った様子で
[メイン] ネツァク : 「あぁ、天竜人が買い占めたからここら一体のがなくなってたんですか」
[メイン]
チャルロス聖 :
チャルロス聖。
この世界で最も権威のある世界貴族──通称“天竜人”
[メイン] イレイナ : 「どうかしたんですか?」
[メイン] イレイナ : エクレシアさんの様子がおかしいように見えます。
[メイン] チャルロス聖 : どんな横暴を働いても彼らの権力には逆らえない……と言われている。
[メイン]
サスケ :
「ああ?」
と、それを傍目に見て
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「ああいえ…一旦ここを離れましょう」
[メイン]
サスケ :
醜いな、と
色んな意味も混ぜて思い
[メイン] サスケ : 名前しか聞かされてなかったが、成る程これが。
[メイン]
ネツァク :
「別に、いたからって取って食われるわけでもないですよ~?」
エクレシアの様子に、へらへらと笑いながら。
[メイン]
ミスター・VTR :
しかしエクレシアが言葉を発したときにはもう遅かった。
ガシャガシャ金属音を鳴らし、天竜人の前に立つ。
[メイン] チャルロス聖 : 「もうここら辺も飽き……」
[メイン] イレイナ : あの人はなにをやっているのでしょうか。VTRさんの様子をうかがいます。
[メイン]
ミスター・VTR :
「何品物買い占めてんだお前ェ!
オレさまの分もくれ」
[メイン]
ネツァク :
……そりゃあ言いましたけど、物怖じしないんですね!?
と、内心彼の度胸に驚きつつ。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「……へっ?」
その様子に気づき
[メイン]
サスケ :
口をついでに開こうとする。
邪魔だから置くもの置いて退け、と言うつもりだろうか。
[メイン]
ミスター・VTR :
知識なんてないので天竜人の威光も知らないのだ。
でも態度はそれ以前かもしれない。
[メイン] チャルロス聖 : 「お前何だえ? 下々の者が口を聞いてくるのムカつくえ」
[メイン]
サスケ :
一方の少年も同じで、そんなものには目もくれない。
実績実利主義、故にただただ鬱陶しいと判断したのだが
[メイン]
店員 :
店仕舞いのスピードが上がった。
巻き込まれたくないのだろう。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「VTRさん!?」
マズいと思い慌てて駆け寄る
[メイン] 白の聖女エクレシア : そして物凄い勢いで引っ張る
[メイン] イレイナ : 周りの様子を見て、不穏な雰囲気を覚えます。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 魔力判定で魔術的な方法で逃げていいですか?
[メイン]
ミスター・VTR :
「何だ!?(^^)何だ!?(^^)」
790kgとは思えないスピードで引っ張られていく。
[メイン] GM : 判定どうぞ
[メイン] 白の聖女エクレシア : では一応タレント相剣使います
[メイン] ミスター・VTR : この後に幸運も振る
[メイン] 白の聖女エクレシア : 2D6+18+3>=1LV 魔力SR (2D6+21>=20) > 5[2,3]+21 > 26 > 成功 > 経験値5
[メイン] system : [ 白の聖女エクレシア ] 経験値 : 999 → 1004
[メイン] ミスター・VTR : 2D6+17>=1LV 幸運SR (2D6+17>=20) > 8[2,2][1,3]+17 > 25 > 成功 > 経験値8
[メイン] GM : エクレシアは、内に秘めた魔力を使い、VTRの巨体を軽々を引くことができた。
[メイン] 白の聖女エクレシア : それで彼らの見えない所へ、何とか隠れてやり過ごすために
[メイン]
ネツァク :
こりゃ、ひと悶着ありそうか……?と内心思っていたが。
エクレシアの動きに、目を少し開ける。
[メイン]
チャルロス聖 :
「ボサッとしてないで早く追うえ!
よく見たら見たことない生き物だったから奴隷にするえ!
ここの品より優先するえ〜!」
[メイン] SP : はっ! と短く返事をし、二人を追いかける。
[メイン]
ネツァク :
……さっきまで見知らぬ人だったのに、助けるのか……?
さっきまで天竜人と聞いて怯えてたように見えていたが。
[メイン]
ネツァク :
目を瞬かせ。
[メイン] ネツァク : 「んまぁ、僕らも離れます?巻き込まれたら面倒でしょうし」
[メイン] イレイナ : 「はい。そうしましょう」
[メイン] ネツァク : サスケ、イレイナの方へと向き。
[メイン] イレイナ : ネツァクさんにうなずき、その場をあとにしようとします。
[メイン] ネツァク : ひっく、としゃっくりを起こすが。
[メイン]
チャルロス聖 :
「……で、お前何だえその目は」
ネツァクの予感は当たっていた。
矛先はサスケの方へ向かう。
[メイン]
ネツァク :
……あれ?あの少年が……いない?
と、くるりと見渡せば。
[メイン]
サスケ :
一方で、その当の少年は
その喧騒に乗じて
[メイン] サスケ : タレントの分析も発動
[メイン] GM : どうぞ
[メイン] サスケ : 2D6+18+3>=3LV 速度SR (2D6+21>=30) > 7[2,5]+21 > 28 > 失敗
[メイン] GM : 人間なので再挑戦可
[メイン] サスケ : 2D6+18+3>=3LV そろそろ成功させたいよね (2D6+21>=30) > 3[1,2]+21 > 24 > 自動失敗
[メイン] GM : もう一つのタレントを使って再挑戦可
[メイン] サスケ : 2D6+18>=3LV 無理なら逃げっきゃねえな (2D6+18>=30) > 7[3,4]+18 > 25 > 失敗
[メイン] GM : ─────パァンッ。
[メイン]
GM :
先程のVTRの無礼もあり、天竜人は機嫌を損ねていた。
問答無用に、特別製の鉛玉が放たれる。
[メイン] GM : 1D6 防御点無視ダメージ (1D6) > 5
[メイン]
チャルロス聖 :
「下賤な下々の民がわちきの前に立つなえ!
もうお前殺すえ!」
元々治安は終わっているとはいえ、往来で銃殺をしても何のお咎めもないのは権力者ぐらいだろう。
何の躊躇いもなく次の弾丸を打とうとする。
[メイン]
サスケ :
フン、と
ポーカーフェイスは崩れないが
[メイン]
サスケ :
良過ぎて
「悪いな、少し"眼"が"悪くて"な」
と、宣うも
[メイン] ネツァク : 天竜人の行動に、目を見張り。
[メイン] チャルロス聖 : 当然、その言葉は逆撫でにしかなっていない。
[メイン] サスケ : 「アンタに着いている蛆虫を取ってやろうと思ったのさ」
[メイン] サスケ : にやり、と笑うが
[メイン]
ネツァク :
……おいおい、相手は子どもだろうに。
ここまでやりたい放題とは……
[メイン] サスケ : 「まあ、今ので運良く取れたらしい」
[メイン] イレイナ : 「…ちょっと行ってきます」
[メイン]
サスケ :
そのまま、踵を返す
黒衣に血は滲むが、表情は変わらない
[メイン] イレイナ : ネツァクさんにそちらは任せましたと告げ、サスケさんの方に向かう。
[メイン] ネツァク : 流石に眉を顰め。イレイナに首だけ動かして了承を伝える。
[メイン] チャルロス聖 : 言い訳の質はともかくとして、今のチャルロス聖は目の前の者を殺して鬱憤を晴らすことしか頭にない。
[メイン]
ネツァク :
ポケットから手を出し、ス、と指を向ける。
その先には指輪がはめられており。
[メイン] ネツァク : 「……こんなことしたって意味ないのにな」
[メイン] ネツァク : 2D6+15>=1LV (2D6+15>=20) > 5[2,3]+15 > 20 > 成功 > 経験値5
[メイン] system : [ ネツァク ] 経験値 : 0 → 5
[メイン] ネツァク : 一時的に、その場を光に包ませる。
[メイン]
チャルロス聖 :
「おわァアアア〜〜っ!!!」
引き鉄に指をかけた瞬間、網膜が光に焼かれ、たまらず目を瞑る。
[メイン]
ネツァク :
イレイナ────、耳にしたことはある。
”灰の魔女”の通り名で、各地を歩き回る魔術師。
[メイン]
ネツァク :
そんな彼女に任せたら、少年の事はまず平気だろう。
と思いながら、路地裏へと踵を返す。
[メイン] サスケ : 既に雲隠れ、その場からは消えている
[メイン] イレイナ : サスケさんを追いかけた少女の姿も、既にその場にはありませんでした。
[メイン] チャルロス聖 : ようやく目を開けたときには、店仕舞いが済んで閑散とした商店街しかなかった。
[メイン] チャルロス聖 : 「あいつら絶対そのままにはしておかんえ……!」
[メイン] :
[メイン] :
[メイン] 白の聖女エクレシア :
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「ハァ…ハァ…ここまで来ればなんとか…」
町の外れの誰も通らない場所、モンスターの目撃例もありここならまず誰も来ないと踏んだ
[メイン] ミスター・VTR : 「メチャクチャ焦ってるな……先にマナー違反したのは向こうなんだから言っちゃえばいいんじゃねェか?」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「そ…そういえばVTRさんはまだここに来たばかりなんですよね…」
切れ切れの息を深呼吸で整え
[メイン]
ミスター・VTR :
外から来たVTRは外の価値観を引き摺っている。
そんなVTRからしたら、あんな横暴が罷り通っているのは異常にしか映らない。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「あの人たちは天竜人って言う世界貴族の偉い人なんです、逆らうとマズいんですよ…」
[メイン]
ミスター・VTR :
「いやあんなのが偉いってここの人達は何も疑問に思わないのおかしいだろ!
教えはどうなってんだ教えは!」
[メイン]
ネツァク :
「ま、その分の才能がありますからね~
どこも世の中、力がある人間が一番ってのはよくある話です」
[メイン] ネツァク : 暗い路地裏、そこに一声が響く。
[メイン]
ネツァク :
一連の出来事に酔いはすっかり冷めた様子で。
へらへらと笑いながら、二人へとポケットから出した手を振る。
[メイン]
ミスター・VTR :
アレに才能あるか?
疑問はより深まる。
[メイン]
ネツァク :
「特に魔術の才能が高いんだとか。
まあ、てっきり僕はエクレシアさんが知らないものだと思ってましたよ」
[メイン] ミスター・VTR : 「オレさまはともかく、エクレシアが?」
[メイン] ネツァク : 少年、サスケが歯向かって傷ついたのを思い出し。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「それぐらいは知ってますよ…」
[メイン]
ネツァク :
VTRに頷き。
[メイン2] system : [ イレイナ ] 魔力 : 18 → 14
[メイン]
ネツァク :
「天竜人が危ないってこと、知ってたんですよね?
ですが……そこの彼、身を挺して助けてたので」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「だってあのままじゃマズイじゃないですか…捕まったら何されるか分かったものじゃ…あっ」
急にハッとしたような顔になり
[メイン]
ネツァク :
そう、貴族の一人である天竜人。
サスケが歯向かえば傷ついたように、基本的に逆らわず、もめごとを起こさない。
それがこの世界のルールであるのだが。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
(私あの人たちに顔覚えられてないですよね…)
不安の表情を見せる
[メイン2] system : [ イレイナ ] 経験値 : 0 → 8
[メイン]
ネツァク :
「…………」
一瞬、目を見開いて。
[メイン] ネツァク : 「それで……あなたが捕まったりするかもしれなかったんじゃ……?」
[メイン]
ミスター・VTR :
ちょっと待てそんな危ない存在なのかよ……みたいな顔。
表情あるのか知らんけど。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「へ?いやまあそうですけど…でも流石に見捨てるわけにもいかないじゃないですか」
「捕まったらマズイのはVTRさんも同じですし」
[メイン] ネツァク : 今度は大きく目を見開いて。
[メイン] ネツァク : 「…………なる、ほど」
[メイン]
ネツァク :
「……そう……ですか。
あなたは……冒険者だというのに、随分お優しいんですね」
[メイン]
ネツァク :
冒険者に絞らずとも。
天竜人みたいなゲボカス人種がいるこの世界で、果たしてついさっき知り合った人間のために危険を犯せる人間が果たして何人いるだろうか。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「え?いやあ別にそんな事無いですよ…」
少し照れた表情で
[メイン]
ネツァク :
「いや、すみませんね……
へんな事を聞いて……しま……」
[メイン] ネツァク : うっぷ。
[メイン] ネツァク : 酔いが覚めたら次に来るのは当然、アレである。
[メイン] ネツァク : 「…………………」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「ど…どうしたんですか?」
ネツァクの顔色を見て焦りだす
[メイン] ネツァク : 肌の白いネツァクの肌がみるみる青くなっていき。
[メイン]
ネツァク :
「ちょ、ちょっと……席を外しますね……?
その、天竜人のこと、VTRさんに、教えてあげれば……」
[メイン]
ネツァク :
最後まで言い切る前に、口を抑えて。
顔面蒼白のまま離れていく。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「あっ、はい分かりました」
「…本当に大丈夫なんでしょうか」
[メイン]
ミスター・VTR :
「多分大丈夫だろ。
吐けば割と何とかなるし」
[メイン2] system : [ イレイナ ] 魔力 : 14 → 9
[メイン]
ネツァク :
ぐええええええええ、と遠くから悲鳴が聞こえるだろう。
元魔術研究会の所長の姿か?
[メイン] ミスター・VTR : 「ったねぇな……」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「……」
本当に大丈夫かな…
[メイン]
ミスター・VTR :
「ま、天竜人のことはおいおい聞くとして依頼進めなきゃまずいんじゃねェか?
床の弁償かかってるし」
[メイン]
ミスター・VTR :
かかった原因が促した。
どの口で?
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「あっ、それもそうですね」
「隠れながらでも出来そうな事は…」
[メイン2] system : [ イレイナ ] 魔力 : 9 → 4
[メイン] ミスター・VTR : 「あそこに森見えるけど目的のアレだったりは?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「あっ、たしかにそうですね」
[メイン]
ミスター・VTR :
指し示す方向には森。
モンスターの目撃例が多い理由だ。
[メイン] 白の聖女エクレシア : そうかあそこから魔獣がやってくるのか…と思いつつもここからなら隠れながらでも調べ事が出来るなと思い
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「魔獣族の住処・アインザムの森」について 1LV
タレントは教養、知性判定
[メイン] GM : どうぞ
[メイン] 白の聖女エクレシア : 2D6+21+3>=1LV 知性SR (2D6+24>=20) > 5[2,3]+24 > 29 > 成功 > 経験値5
[メイン] system : [ 白の聖女エクレシア ] 経験値 : 1004 → 1009
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
・「魔獣族の住処・アインザムの森」について
人間と対立する、危険な魔獣族が住む森。自然豊かな土地であり、ありとあらゆる、自然的混沌を是とする異種族が暮らしている。
この森では、人間の手の介入がほとんど無いためか、豊富な資源が眠っているとされており、実際にシュタールバークは、この地で製鉄材料を採掘している。
ただし、その作業中に、自然物を奪うことを良しとしない魔獣族が襲撃する事が、毎回のように起こっている。現在は、完全に人間と、この地の魔獣族は対立している。
アインザムの森の魔獣達を統制する者として、「アインザムの主」と呼ばれる、長寿種のワーウルフが存在する。この存在があってこそ、魔獣族は人間との戦いで、知略において遅れを取らずにいるようだ。逆に言えば、このアインザムの主さえいなければ、残す魔獣族は、普段冒険者が討伐している魔物達と大差変わりない脅威であろう。
[メイン] GM :
[メイン] GM : ・「長寿種のワーウルフ・アインザムの主」について 2LV
[メイン] GM :
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「…どうやら資源を得たい人々と自然を壊されたくない魔獣族の人達の間で対立があるようです」
[メイン] ミスター・VTR : 「へ〜! この世界は訳わかんねーなって思ってたが、こういうのはどこの世界でもあるんだな」
[メイン]
ミスター・VTR :
細かい差はあれど、このような事例は珍しくない。
VTRの住む世界では抗争にまでなるのは辺境の地ぐらいとはいえ、自然破壊も資源枯渇も深刻な社会問題だ。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
その情報を見て、店の弁償をする依頼とはいえ気のりはしなかった、
情報を見る限りはこちらが一方的に侵略したいだけの話だった
[メイン]
ミスター・VTR :
「とりあえず進めるならワーウルフについても調べねェとな」
恐らく浮かない顔をしてるであろうエクレシアが気にならないわけでもないが、黙ってもしょうがないので一旦置いとく。
[メイン] ミスター・VTR :
[メイン]
ミスター・VTR :
・「長寿族のワーウルフ・アインザムの主」について 2LV
知性で調べる
[メイン] ネツァク : 僕も知性で判定します~
[メイン] ミスター・VTR : 2D6+23>=2LV 知性SR (2D6+23>=25) > 9[4,5]+23 > 32 > 成功 > 経験値18
[メイン] ネツァク : 2D6+15>=1LV 知性SR (2D6+15>=20) > 10[4,6]+15 > 25 > 成功 > 経験値10 > 悪意1
[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 経験値 : 8 → 26
[メイン] system : [ ネツァク ] 経験値 : 5 → 25
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
・「長寿種のワーウルフ・アインザムの主」について
100数年を生きているとされている、灰色の毛並みと、エメラレルド色の瞳が特徴的な、魔獣族の王。
アインザムの主の薙ぎ払いによって、数十人もの人間が30mも飛ばれてしまうというほどの怪力を有しており、それのみならず、人語を話す、人間の作戦を読む、といった智謀においても長けている。
また、戦士でありながら、防魔の加護を受けており、弓矢や銃弾どころか、魔法でさえもその傷を負わすのが難しいとされている。討伐難易度は高い。
そして、アインザムの主には人間族の娘がいるらしい。その娘も、人智を越えた俊敏な動きと怪力で、度々シュタールバークの兵達は苦戦を強いられている。娘に関する情報は未だ不明で、「ハレ」という名を名乗っている程度しか分かっていない。
[メイン] GM :
[メイン2] system : [ イレイナ ] 経験値 : 8 → 12
[メイン] ミスター・VTR : 「よくわかんねーけど人間もそこにいんのか」
[メイン] ミスター・VTR : 捨て子か何かか…!?
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「魔獣族の街に人…?気になりますねそれは」
[メイン] ミスター・VTR : 「こういうのって珍しいのか?」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「結構珍しいと思います、種族は同じ種族同士でコミュニティ作ることが多いですから」
勿論例外が無いわけではないが
[メイン] ネツァク : 「……よく知ってますね、僕もこういった事例は耳に覚えがありません」
[メイン]
ネツァク :
ふらふらと路地裏から出てくる。
相変わらずの猫背だが、先ほどか心なしかすっきりしたように。
[メイン] ネツァク : 「気になるんですか?その”ハレ”っていう子」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……テント貸します?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「そうですね…気になります」
[メイン] ミスター・VTR : ゲロの後始末も気になるが、まずはそっちを聞くことにする。
[メイン]
ネツァク :
よろけた動きでグッドサインを送る。
むしろ今寝たら逆流しそうだ。
[メイン] ネツァク : ほほう……?と、エクレシアに目を向けて。
[メイン]
ミスター・VTR :
「考えてみれば魔獣って討伐対象になる程度の扱いなんだろ?
普通は人間憎んでもおかしくねェのにわざわざ子育てしてるのは案外聖者なのかもな、その主は」
[メイン]
ネツァク :
VTRに首を動かし肯定する。
この世界は他人に優しい人間なんて、数えるほどだ。
ましてや敵種族を育てるほどになるのは珍しい。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「私はその子にも…アインザムの主にも色々聞いてみたいんです」
「それに…」この件、できれば話し合いで解決もしたかった
[メイン]
ミスター・VTR :
VTRとしては『珍しいな』とか『フィクションでは結構あるけど実際に見ることになるとはなァ……』とか、現段階ではそのレベルの感情しか抱いていない。
いくらか波乱はありそうだと予感はしているが、会ってもいないうちに感情は向かない。
[メイン] ネツァク : エクレシアの答えに、目を細める。
[メイン]
ネツァク :
「その考え、良い物だと思いますよ
なにせ、まだ会ってませんからね。
討伐対象とはいえ、知らないことを聞く、という事は大切です」
[メイン] ネツァク : 軽く笑い、彼女の答えに頷いて。
[メイン] 白の聖女エクレシア : ネツァクの答えに少し明るくなり
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……はい!」大きく返事を返す
[メイン]
ミスター・VTR :
「まあ行ってみないと何ともだな。
話し合いで済むんならそっちのか楽だし」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「そうですね、話し合いで済むならそれが一番いいです」
VTRに同意する
[メイン]
ネツァク :
……元気な声だ。
冒険者は何人か見てきたが、こんなに希望溢れる子は初めて見たかもしれない。
[メイン]
ミスター・VTR :
「それにしても子育て魔獣を天竜人も見習って欲しいもんだな。
あんな態度取ってたら討伐されてもおかしくねェだろ」
[メイン] ネツァク : へらへら、とした笑いのまま。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「アハハ…そう、ですね」
言葉がほんの少し篭る
[メイン]
ミスター・VTR :
天竜人ってのは全員あんな感じなのかね〜と続ける。
狙われた方としてはたまったもんじゃない。
[メイン]
ミスター・VTR :
「天竜人とは会わんようにしないとなァ……。
何されるかわからんし」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「あの人たちに会ったら隠れてやり過ごすしかないですね…」
[メイン] 白の聖女エクレシア :
[メイン] 白の聖女エクレシア : 天竜人の中でも”聖女”の称号を持っていた彼女は
[メイン] 白の聖女エクレシア : 他の天竜人異常に世間を知る事無く育てられた
[メイン] 白の聖女エクレシア : 故に、鉄獣の彼らと知り合うまで彼らがやってきた残虐な行いを知らなかったのだ
[メイン] 白の聖女エクレシア : だから…VTRの討伐されるかもしれないという言葉に不安がよぎる
[メイン] 白の聖女エクレシア : 彼も言っていた、追放された天竜人は殺されてもおかしくないと
[メイン] 白の聖女エクレシア :
[メイン]
白の聖女エクレシア :
ゴージャス海賊弁当と食料袋、それにテント5人分を
念の為水袋も買います
[メイン] ミスター・VTR : 天竜人に全部買われたので食糧袋三日分は街の人に金払って譲ってもらった。
[メイン] ネツァク : 食料袋を二つ買いますね
[メイン] ネツァク :
[メイン] ネツァク : あとワイン袋(中身入り)も一つ。
[メイン] ネツァク :
[メイン] ネツァク :
[メイン] ネツァク :
[メイン] GM : ─────そして次の日。
[メイン] GM : 冒険者達は、馬車に乗り、シュタールバークへ向かうこととなった。
[雑談] system : [ イレイナ ] 魔力 : 4 → 18
[メイン] GM : 3日間に渡る、馬車の旅が始まる。
[メイン]
GM :
食料3日分消費どうぞ
足りないなら、各自で色々頑張らないと耐久が1D減少する。
[メイン]
ミスター・VTR :
質素な飯を
パ
ク
パ
ク
いやどうやって食ってんだコイツ。
[メイン]
イレイナ :
海賊弁当モグモグ。
きのこは嫌いなので誰かにプレゼントします。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
パ
ク
パ
ク
ただいっぱい食べる方なので旅中はお腹がすくのだった
[メイン] サスケ : 保存食を口にする
[メイン] ネツァク : ワインのつまみにしてる。割と合っていたのかドプドプ飲んでいる
[メイン] 白の聖女エクレシア : 普通にお腹がすくので渡されたキノコも食べる
[メイン]
ミスター・VTR :
「喰えるから喰うんやない。
喰えないと何かと不便だから喰うんや」
[メイン] ミスター・VTR : 何って……ルール的に。
[メイン] イレイナ : 「どんどん食べて下さい」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「ありがとうございます!」
[メイン] イレイナ : きのこをエクレシアさんの皿に盛り付けていきます。
[メイン]
ミスター・VTR :
保存食よりは美味そうなのにな、と思いながら盛り付けられたきのこを眺める。
無駄に綺麗。
[メイン]
ネツァク :
どうやって食ってんだろ……と思いつつ
早くも顔を酒により赤くする。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
パ
ク
パ
ク
少しでも多く食べられるのは彼女にとってありがたかった
[メイン] ミスター・VTR : 「めっちゃ食うな……よく見たら弁当もクソデカいしフードファイターか何かか…!?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「えへへ…食べる事が趣味でして…」
[メイン]
ミスター・VTR :
「へ〜食べることが趣味だと食べ方も綺麗になるもんだな」
フードファイターも多く食べることが求められるが、その他にも不快な食べ方を避けなければならない。
[メイン]
GM :
がたん、ごとん、がたん、と心地の良い振動が冒険者を揺らしながらも。
3日間の旅は終わりへと近づいて行く。
[メイン]
GM :
外で、きん、きん、きん、と遠くで金属音が聞こえる。
職人による金属加工の音であろう。
[メイン] GM : そうして冒険者達は、到着する。
[メイン] GM : ─────シュタールバークへ。
[メイン]
GM :
馬車は止まり、そして冒険者達は降りると、村の案内人と出会い
そして、依頼人─────オクタヴィアのいる住居へと連れていかれ。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] オクタヴィア : 「─────遠路はるばるご苦労さん」
[メイン] オクタヴィア : 木造建築の応接間に、燃えるような赤い髪の女が冒険者達を出迎える。
[メイン] ミスター・VTR : きたか オクタヴィア。
[メイン] ミスター・VTR : ※きたのはこっちです
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「あっ、こちらこそお出迎えありがとうございます」
軽く会釈
[メイン] ネツァク : ガンガン鳴る頭を抑えながら、どうも~……と会釈。
[メイン] イレイナ : 「よろしくお願いします」
[メイン]
オクタヴィア :
和式の間には、藁で編んだ座布団が並べてあり。
それぞれの前には冷たいお茶が置かれてある。
[メイン]
ネツァク :
二日酔いと車酔いのダブルパンチ。
冒険者の姿か……?
[メイン] サスケ : 黒い外套は目立つので薄紫の服の状態で、そのまま招かれ
[メイン]
オクタヴィア :
「ま、ここは何も無いとこだから、あまり良いもてなしができないのが
ちっと心苦しいのはあるけど、とりえあず……よろしくっと」
[メイン]
ミスター・VTR :
用意されたものは遠慮なく使う性格なのでさっさと座る。
幸いにも酒場の再来とはならなかった。
[メイン] オクタヴィア : 胡坐をかく眼帯の女は、ニッ、と笑う。
[メイン] イレイナ : 本当に何もないですね~。と周囲を見渡しながら思います。
[メイン] ミスター・VTR : 「そうなのか? 発展してるとか何とか聞いたが」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「わぁ…ワシツって言うんでしたっけ?見たのは初めてですね」
少し聞いた事はあるが和式の部屋は初めて見るので目を輝かせている
[メイン] オクタヴィア : 「ああ、ここは製鉄が盛んでねぇ」
[メイン]
ネツァク :
「いえいえ……酔い覚ましにありがたいです」
くぴりとお茶を飲みながら、オクタヴィアの話に耳を傾ける。
[メイン]
オクタヴィア :
ほれ、と窓を指す。
暗い夜の中でも、製鉄業の明るさは絶えない。
[メイン]
サスケ :
座布団の上で正座し、茶を丁寧に飲む
[メイン]
サスケ :
この作法には慣れているからだ。
そのまま、窓をチラリと見て
[メイン]
オクタヴィア :
「ん、よく知ってるな嬢ちゃん、ま、そんなとこさ
ウチは武具・防具の製造を専門とした村でね
……職人の集落って方が正しいかな?」
[メイン] オクタヴィア : 「まぁいい、とりあえずは、依頼の話だ」
[メイン]
ミスター・VTR :
言う通り世間話はその辺にする。
何だかんだ弁償代がかかってる、締めるところは締める大人なVTRちゃんなのです。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「なるほど…」
「!はい!お願いします!」
[メイン]
オクタヴィア :
「つっても簡単だ、2日後にウチらは─────あの森」
赤い瞳を、もう片方の窓へと移す。
その先に聳える、巨大な森。
[メイン] イレイナ : キョロキョロするのをやめ、その場に座ります。
[メイン]
オクタヴィア :
「アインザムの森の魔獣どもと戦争をおっぱじめる
アンタらには、その手伝いをしてもらいたいってだけさ」
[メイン] オクタヴィア : 「荒事は、得意だろう?」
[メイン] オクタヴィア : ニッ、と笑う。
[メイン] サスケ : 「そうなるな」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「え~っとその話なんですけど…」
[メイン]
ミスター・VTR :
「前の仕事では化け物と戦ってたんで全然いけるんじゃねェかな」
キン肉マンよりやばい敵なんて出ないだろ。
[メイン] サスケ : いの一番に開口するは、黒髪の少年。
[メイン] オクタヴィア : ん。とエクレシアの方へ視線を向ける。
[メイン] イレイナ : 私はそうでもないんだけど、と愛想笑いをしながらうなずきます。
[メイン] ネツァク : ははは、冒険者は腕が無いと成り立ちませんしね。と返しつつ。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「何とか話し合いでどうにかできないでしょうか…?」
[メイン] オクタヴィア : 「………」
[メイン] オクタヴィア : 「嬢ちゃん、いくつだい?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「え?」
[メイン] オクタヴィア : 「歳だよ」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「え~っと15歳です」
[メイン] オクタヴィア : 「若いねぇ」
[メイン]
オクタヴィア :
「ああ、若い、なぁ冒険者の嬢ちゃん
戦争ってのは、そう簡単に話し合いで纏まるものだと思ってるのかい?」
[メイン] オクタヴィア : そう言うと、赤髪の女は、眼帯へ手をやると─────。
[メイン]
ミスター・VTR :
ずず……と茶を啜り、エクレシアとオクタヴィアの話を聞く。
どうやってるのかは想像にお任せします。
[メイン] オクタヴィア : ─────そこにあるはずの目が、ぽっかりと無くなっていた。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……!」
[メイン] オクタヴィア : 「アインザムの森との戦争は、ずっと昔からあってね」
[メイン]
オクタヴィア :
「アタシの目もこのザマ、アタシだけじゃない
この村の野郎共にも、腕を無くしたヤツだっている」
[メイン] オクタヴィア : 片方の、紅蓮のような瞳には、怒りの感情が込められていた。
[メイン] オクタヴィア : 「へへっ、なんなら、アタシのオヤジも、逝っちまったよ」
[メイン] イレイナ : 彼女の真剣な表情に、私は息を呑みます。
[メイン] オクタヴィア : ニッ、と笑いながら。
[メイン] サスケ : 「長年の遺憾がそう簡単に晴れるわけも無いか」
[メイン] オクタヴィア : 「ああ、そういうこった」
[メイン] オクタヴィア : 「もう止めるに止められねぇのさ、それに─────」
[メイン]
ネツァク :
……これはまた凄い。
領主というだけでなく、彼女も戦った証拠か。
それほどに……争いは熾烈なんだろう。
[メイン] オクタヴィア : 「この村は、それでも人口は増えている」
[メイン]
サスケ :
歴史が証明している。
戦争はだからこそなくならない。
[メイン] サスケ : 似たようなことは身に覚えがあるしな。
[メイン] オクタヴィア : 「もっと稼がなきゃならねェ」
[メイン] サスケ : 「養う為にも領土を拡大しないといけないわけか」
[メイン] オクタヴィア : こくりと頷く。
[メイン] オクタヴィア : 「そういうこった」
[メイン] イレイナ : ふむふむ、サスケさんが教えてくれた情報の通りみたいですね。
[メイン] オクタヴィア : 「アタシはこの村の領主だ、この村の発展を目指し続けなきゃならねェ」
[メイン] オクタヴィア : オクタヴィアは女性だ、されど、女でいられる時間など、無い。
[メイン] ネツァク : ことり、と容器を置き。
[メイン]
ネツァク :
「……アインザムの主、ワーウルフがいると聞きましたが……
対抗手段も?」
[メイン] オクタヴィア : 「いい質問だ」
[メイン] オクタヴィア : ニヤリ、とネツァクへ笑う。
[メイン]
ミスター・VTR :
オクタヴィアだけの問題なら何とかはなるかもしれない。
だが村中のことを考えるなら、この世界ではそうせざるを得ないのだろう。
そこまでは流石に察した、文明も碌に整備されてないみたいだし。
[メイン] ネツァク : へらりと笑い返す。
[メイン]
オクタヴィア :
「アイツらと戦争を馬鹿みてぇに続けるわけにはいかねぇからよ
アタシらはアタシらで調査をしてたんだ」
[メイン] オクタヴィア : 「んで、分かったことがある」
[メイン] オクタヴィア : 「─────アインザムの主、アイツの寿命はもう、近い」
[メイン] オクタヴィア : 「アイツさえいなくなりゃ、あとは雑魚だ」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……!」
[メイン] サスケ : ほう、と目を細める。
[メイン]
サスケ :
「待て」
一度遮るように
[メイン] ネツァク : 「……ははぁ、なるほど」
[メイン] サスケ : 「娘がいると聞いた、それに対してはどうするつもりだ」
[メイン] オクタヴィア : 「あ?」
[メイン]
ミスター・VTR :
「寿命近いんなら待ってりゃいいだけの気もするし、それが懸念なんじゃねェか?」
報酬金の500万ベリーは易々と出せるものではない。
寿命を待つよりも払った方が利益があると思ったからやったのだと考えていた。
[メイン] オクタヴィア : サスケに眉間を寄せるように見て。
[メイン] オクタヴィア : 「ああ、ハレって女か、アイツなら─────」
[メイン] GM : ─────その時、村で騒ぎが。
[メイン]
サスケ :
こくりと頷く
察しがいいことは助かるが…
[メイン]
ネツァク :
100数年を生き、お互いの争いを続けてきた証。
オクタヴィアにとっては目の上のたんこぶだろうが。
その弱点とも言えそうな────。
[メイン] GM : カーン!カーン!カーン!!と、襲撃の警鐘が鳴り響く。
[メイン] イレイナ : うん?なんでしょうか?
[メイン] サスケ : 正座のまま、その方角に視線を送る
[メイン] オクタヴィア : 「─────チッ、お出迎えだ」
[メイン] オクタヴィア : オクタヴィアは立ち上がり、住居の外へと、ずかずかと出て行く。
[メイン] ネツァク : 「……仕事の時間ですか」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 来てしまった、来てしまったら
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「やるしか…無いですよね」
[メイン]
:
「─────オクタヴィアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!」
[メイン] GM : ─────少女の、張り裂けんばかりの声が、聞こえる。
[メイン] GM : ダァンッ!!ダァンッ!!と、銃声が外で聞こえるだろう。
[メイン]
ミスター・VTR :
「外がうるせェな……!!」
のんびり茶を啜ってる場合じゃないので外に飛び出す。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 外に出ます!
[メイン]
ネツァク :
変わらない猫背のまま。
けれど、眼は外を見据えて。
[メイン] ネツァク : 外へと出やる。
[メイン] イレイナ : 杖を取り出し、外へ向かいます。
[メイン]
GM :
エクレシアが外へ出ると、村人達が総動員で、対魔獣のために
武具を取り出し、中央広場へと向かっていくのが見えるだろう。
[メイン]
サスケ :
正座はしていたが、立ち上がり
そのまま外へと向かう。刀を構えつつだが
[メイン] GM : 星と満月が綺麗な夜だというのに、騒がし過ぎるほどの……。
[メイン] サスケ : 「総力戦か」
[メイン] ミスター・VTR : 「話し合いで解決するに越したことはないのは今もわかっちゃいるが、今は撃退しないと被害が広がるばかりだろ」
[メイン] イレイナ : 「お互いに怪我をしない程度で納められればいいんですけどね」
[メイン]
GM :
ネツァク、イレイナ、サスケ、VTRも外へ出ると
中央広場に─────1人の少女と数匹の魔獣が、住居の屋根を走り飛びながら
こちらへと向かってくるのが見えるだろう。
[メイン] オクタヴィア : そしてオクタヴィアは、狙撃銃を取り出し。
[メイン] オクタヴィア : 「相変わらずのお転婆娘だことッッ!!!」
[メイン]
ネツァク :
「まあ、仕方ありませんよ……
向こうから来てしまったのなら、こちらが傷つくだけですから
……あれは」
[メイン]
ミスター・VTR :
既に戦いは始まっている。
両陣営とも既に傷ついている者もいるだろう。
今まさに命のやり取りをする中では、誰もが説得に耳を傾ける余裕はない。
[メイン]
オクタヴィア :
ダァンッ!!と発砲。
魔獣が一匹、果てる。
[メイン]
ネツァク :
手を掲げ、瞳は影を追う。
その俊敏な動きに、影は何者かを捉える暇すら与えない。
[メイン]
ハレ :
「─────オクタヴィアアアアアアアアッッッ!!!!
お前の首は!!!私が貰うッッッ!!!!!」
[メイン] サスケ : 「…一匹死んだか」
[メイン] イレイナ : 血が流れてしまったら、もう…。
[メイン]
ミスター・VTR :
「あーあーもう始まってる。
もうオレさまは行くわ」
戦いの最中へ飛び込む。
いつまでも棒立ちではこの場は治まらない。
[メイン]
ハレ :
少女は、屋根を飛び跳ね、村人達の狙撃を回避しながら
凄まじい程の速度で向かい。
[メイン]
ハレ :
そして、冒険者達の前に立つ。
─────その頃には、魔獣はもう、全滅していた。
[メイン] ハレ : 「そこをどけッッ!!!」
[メイン]
ネツァク :
流れる血は、”仕方ない”。
なぜならここは、戦場だ。
[メイン] オクタヴィア : 「……冒険者、ハレって女について知りたがってたな?」
[メイン] オクタヴィア : 「コイツだよ」
[メイン]
サスケ :
優秀だな、と感嘆する。
同時に、血もよく流れたか。
[メイン] オクタヴィア : ニィッ、と笑いながら、狙撃銃を構えたまま。
[メイン] サスケ : 「了解した」
[メイン] イレイナ : この人が、ハレさん…。
[メイン] 白の聖女エクレシア : こうなってしまっては、戦うしかない
[メイン] ネツァク : 「……少なくとも、お話して知れるような状態ではないですね」
[メイン] ハレ : ハレと呼ばれた少女は、まるで獣のような剣幕で冒険者一同を睨み。
[メイン] イレイナ : 「落ち着いてください。多勢に無勢ですよ?」
[メイン] イレイナ : そちらが勝てるとでも思っているんですか?と睨みます。
[メイン]
ハレ :
「……ハッ!……その女さえ殺せれば、あとは雑魚だ!」
オクタヴィアを睨みつけながら。
[メイン] オクタヴィア : 「おーおー言いやがるぜ」
[メイン] オクタヴィア : 「てめぇにアタシが殺せるわけねぇだろ」
[メイン] サスケ : どっちにしろ、トップで成り立っている事に変わりはなさそうだ。
[メイン]
ミスター・VTR :
「まーまーそう熱くなりなさんなって。
オクタヴィアは傷ついた人の救助にでも行っててくれ。
ここからは500万ベリーが相手するから」
[メイン] オクタヴィア : 「……ヘッ、そうだな」
[メイン] オクタヴィア : 「頼りにしてるぜ、冒険者」
[メイン]
オクタヴィア :
そう言い、VTRに笑みを浮かべ、後を託す。
そしてオクタヴィアは傷ついた村人達の救助へと向かい。
[メイン]
ミスター・VTR :
「これ以上ヒートアップされたら話も出来んだろ。
焼石に水かもしれんがな」
オクタヴィアを見送った後、そう告げる。
[メイン] GM : そして冒険者一同は、ハレと対峙し─────。
[メイン] GM : 戦闘開始。
[メイン]
ハレ :
ハレは俊敏な動きで、逃げるオクタヴィアを追うべく
あなた達に襲い掛かる。
[メイン] ハレ : (80/10+1)D+80/2 接近戦ヒット (9D6+40) > 34[1,2,2,3,4,5,5,6,6]+40 > 74 > 悪意2
[メイン]
ミスター・VTR :
フラスコから魔法《打撃とは違う……"衝撃"》
知性23
倍には敢えてしない
[メイン]
イレイナ :
《打撃とは違う……"衝撃"》
知性18
[メイン]
サスケ :
禁断の《打撃とは違う……"衝撃"》3度打ち
知性は18
[メイン] イレイナ : 杖を構え、その先端から魔力を放出します。
[メイン]
ネツァク :
《打撃とは違う……"衝撃"》
知性15
[メイン]
白の聖女エクレシア :
《打撃とは違う……"衝撃"》
知性21
[メイン] GM : c23+18+18+15+21 c(23+18+18+15+21) > 95
[メイン] system : [ 白の聖女エクレシア ] 魔力 : 18 → 15
[メイン] ハレ : 「─────ぐぎィッ……!!?!?」
[メイン] system : [ ハレ ] MR : 80 → -15
[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 魔力 : 22 → 21
[メイン] ハレ : 膨大な魔力は、少女の動きを捉え、そして─────吹き飛ばす。
[雑談] system : [ イレイナ ] 魔力 : 18 → 12
[メイン]
ハレ :
「が、っはッ……!く……そぉ………!!」
少女は空中で旋回し、地に着地するも……深手を負う。
[メイン]
ミスター・VTR :
奇しくも全員同じ構え。
なので息がめっちゃ合ったのだろう……即席で組んだとは思えないコンビネーション……な気がする。多分。
[メイン]
ハレ :
「くそっ……!なんで……!………くそぉ………!!!」
少女はそのまま、最後の気力を振り絞り─────飛び跳ねる。
[メイン] イレイナ : だから多勢に無勢って言ったじゃないですか…。
[メイン]
ハレ :
そして少女は、村人達の顔を足場に、駆け出し、そして森へと去っていく。
……点々と残る、血痕が地面を濡らしながら。
[メイン]
ネツァク :
指輪を光らせ、魔力を放った。
指はハレへと向けていたが、逃げたことで向けるのをやめた。
[メイン]
サスケ :
第二射、雷の刀を構える
ここで仕留めるつもりだったが
[メイン]
ネツァク :
恐らく、良かったのはコンビネーションだ。
全員の息が奇遇にも合っていたことで、あの素早く動き翻弄する彼女を抑えることが出来た。
少しでも乱れていれば、やられていたのはこちらだろう。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 血を流した彼女を見て
[メイン] 白の聖女エクレシア : 彼女の方に向かう
[メイン] サスケ : 逃したか、と呟く
[メイン] イレイナ : 杖を降ろし、逃げる彼女の背中を見つめます。
[メイン]
サスケ :
ここで仕留めれば中の出来。
ここで捕まえれたのであれば上出来だったのだが。
[メイン]
サスケ :
主とやらがどう考えているかは知らないが、捕まえてワーウルフの主を無力化した方が早いと思ったが。
それも叶わないか
[メイン] サスケ : 刀を下ろして、森の方を向きながら
[メイン]
サスケ :
「1人で先行したか」
と、呟く。
[メイン] ミスター・VTR : 「サスケはいかねェのか?」
[メイン] サスケ : 「捕虜にした後取引の材料に使う、と言って賛同するならば行くが?」
[メイン] ミスター・VTR : 「オレさまはともかく、他が賛同しなさそうだしな……」
[メイン]
サスケ :
すでに現実的なビジョンは見えている。
[メイン]
サスケ :
アレを捕まえ、主に情に訴え争いを終結させるビジョンが
すでに少年の脳内では出来上がりつつあった。
[メイン]
ネツァク :
追っていく二人の背中を見つめたまま。
へらへら笑いもなく、そこには無表情で。
[メイン]
ミスター・VTR :
「ま、ハレか既に手負いだし、こっからはやろうと思えば案外どうとでもなる。
いざってときは頼むわ」
言い残して、森に駆けていく。
[メイン]
ミスター・VTR :
実際、盤面を見れば魔獣側は詰んでいる。
ワーウルフは寿命が近い、ハレは手負い、他の魔獣はこの村の戦力でも十分に殲滅出来る。
切り返す手段に乏しいのだ。
[メイン]
ネツァク :
「それなら……おっと
……では、そちらの方は任せましたよ」
軽く手を振って、彼を見送り。
[メイン]
ネツァク :
「……取りあえず、戻りましょうか
色々と、片づけないといけないこともあるでしょうし」
[メイン] ネツァク : サスケとイレイナへと声を掛け、ふらりと足を動かしていく。
[メイン] イレイナ : 「…そうですね」
[メイン] サスケ : 「………」
[メイン] イレイナ : ネツァクさんの言葉にうなずき、室内へ足を向けます。
[メイン] サスケ : 何かを考え込んでいたが、踵を返す
[メイン] サスケ : その行動で、全てが解決するならばそれでいい。
[メイン] サスケ : 解決しなければ、その時だ。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : エクレシアが血痕を辿っていくと、そこは……神秘的な森であった。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……!」
[メイン] GM : 人の文明の無いそこは、魔力に満ち溢れていた。
[メイン] GM : 血痕は、森の奥へ、奥へと続いている。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「凄い魔力…まるでこの前の賢者の石の様な…」
[メイン] GM : そして進んでいくと……大きな湖があり、そこに……。
[メイン] ハレ : 「………………」
[メイン] ハレ : 血まみれのハレが、倒れていた。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「!」「ハレさんしっかり!」
[メイン] ハレ : 返事は、無い。完全に気絶している。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 何かないか…!?彼女を救える方法…!
[メイン] 白の聖女エクレシア : カバンを見る。そこには…
[メイン]
白の聖女エクレシア :
・ゴージャス海賊弁当
・ゴージャス海賊弁当
・ゴージャス海賊弁当
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
(さらば私のおやつ…!)
少女は涙を流しハレに弁当を与えるのだった
[メイン] 白の聖女エクレシア : ます弁当2個!2D!
[メイン] GM : どうやって食べさせますか?
[雑談] system : [ イレイナ ] 経験値 : 12 → 312
[メイン] 白の聖女エクレシア : 確かに…そうですね…
[メイン] ミスター・VTR : そこでオレさまが登場
[メイン] 白の聖女エクレシア : !
[メイン] ミスター・VTR : 《友情パワー》を与え、食べられる状態にしてもよかですか?
[メイン] 白の聖女エクレシア : !
[メイン]
GM :
(^^)????????????????
わかった、振れ
[情報] system : [ 白の聖女エクレシア ] 経験値 : 1009 → 1309
[メイン]
ミスター・VTR :
弁当を食べさせようにも、ハレは完全に気絶。
どうするか思案するエクレシアの後ろから──
[メイン] ミスター・VTR : ボワァ……と光り輝き、何かメタリックになったVTRが!
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……!?」異様な光景に思わず振り返る
[メイン]
ミスター・VTR :
友情パワーには三つの段階がある。
「自分自身のために出す力」
「仲間のために出す力」
そして……「敵のために出す力」
[メイン] ミスター・VTR : 「これで食べられる程度には回復するでしょう」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「ほ…本当ですか!?」
原理は分からないけどそれはとにかくすごい!
[メイン]
ミスター・VTR :
「エクレシアの友情パワーも乗せたからな。
ぶっちゃけハレが受け取るかどうかによるが……」
[メイン]
GM :
何故か分からない、描写も分からない。
でもハレは、まだ意識朦朧ながらも、呼吸を始め
そして口元に何かが運ばれれば食べることができるだろう。
[メイン] GM : これもゆで理論の賜物だな。
[メイン] 白の聖女エクレシア : では弁当のダイス振ります!
[メイン] GM : どうぞ
[メイン] 白の聖女エクレシア : 2D 二つ! (2D6) > 5[2,3] > 5
[メイン] 白の聖女エクレシア : あっこれ10面じゃない!?
[メイン] GM : 友情パワーがあるので大丈夫です
[メイン] 白の聖女エクレシア : てことは最大値は6か!とりあえず全部使ってあともう一手必要!
[メイン] 白の聖女エクレシア : !
[メイン] GM : 大丈夫です
[メイン] GM : 何が大丈夫なのか分からないけど、大丈夫です。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 良かったァ…!
[メイン] ハレ : 手始めに、友情パワーにより
[メイン] system : [ ハレ ] MR : -15 → 0
[メイン] ハレ : そして口へ運ばれた弁当の具材に、ゆっくりと口を開け、食べ始める。
[メイン] system : [ ハレ ] MR : 0 → 5
[メイン] ハレ : 「………ん………すぅ……すぅ……」
[メイン] ハレ : 呼吸が、戻る。意識は失ったままだが。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「!」「呼吸が戻りました!」
[メイン] ミスター・VTR : 「一命は取り留めたな マリポーサさま」
[メイン]
:
「─────なるほど、それが"冒険者"の選択ですか」
[メイン] ミスター・VTR : 「誰だ!?(^^)誰だ!?(^^)」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「!?」
[メイン] : 薄暗い森の中、頭に響くような声が二人に。
[メイン] アインザムの主 : そして現れるは─────。
[メイン] アインザムの主 : 灰色の毛並みと、エメラレルド色の瞳の、一匹のワーウルフ。
[メイン] アインザムの主 : シュッ、と二人の前へ着地し、見下ろす。
[メイン]
ミスター・VTR :
なにっ思ったよりも身軽。
話によると寿命が近いらしいが、全くそれを感じさせない。
[メイン] アインザムの主 : 「……我が娘を救おうと馳せ参じましたが─────これは」
[メイン] アインザムの主 : 目を細め、ハレ、そしてエクレシアとVTRを、目を細め見つめる。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「我が娘…そうですか貴方が、」
[メイン] アインザムの主 : ゆっくりと、緑の瞳を動かし、エクレシアの方へ。
[メイン] アインザムの主 : 「─────"主"、そう呼ばれて、何百年経ったでしょうね」
[メイン]
アインザムの主 :
そう言い、手を少し上げ、拳を握る。
─────そこに、魔力が濃縮されるも、すぐに消える。
[メイン] アインザムの主 : 「……………私の寿命も、残り僅か……なれば……」
[メイン]
アインザムの主 :
「冒険者達よ─────あなた方に問う
………我が娘、ハレを何故助けた?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「死んでほしくなかったからです」
[メイン] アインザムの主 : 「………………」
[メイン]
アインザムの主 :
「………我々魔獣族は、あなた方人間族と敵対する種族
……それでも、ですか?」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「はい、それに」
主の方を向き
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「出来れば私は、この戦いを終わらせたいんです」
「戦いではなく、対話で」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「私は」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「貴方達に会いに来ました」
[メイン] アインザムの主 : ほう、と目を細め。
[メイン] アインザムの主 : 「………………その言葉、違わぬことを約束できますか?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「誓います」
[メイン] アインザムの主 : 「─────分かりました」
[メイン] アインザムの主 : そう言い、主はあなた達を見つめたまま、さらに言葉を紡ぐ。
[メイン] アインザムの主 : 「………我が娘を救った者として、私は、あなた方を信じましょう」
[メイン]
アインザムの主 :
「そして、この戦いを止める方法、ですか
─────ええ、いいでしょう、ちょうどいいです」
[メイン] アインザムの主 : 「私も………この戦いは、潮時と思ってました」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「…!」
それは、意外な答えだった
[メイン] ミスター・VTR : 「まあこれ以上続いてもな……」
[メイン]
アインザムの主 :
そして、胡坐をかくように、その場で座る。
視線は、立っているエクレシアと同じ高さで。
[メイン] アインザムの主 : 「ええ、それに─────私はもう、長くありませんから」
[メイン] アインザムの主 : 「我々魔獣族は、魔力保有量によって、その寿命が決まります」
[メイン] アインザムの主 : 「魔力を使えば使うほど、その身は朽ちていく」
[メイン]
ミスター・VTR :
VTRにとってはそこまで意外でもなかった。
状況をひっくり返す手段がもう残されていない。
[メイン] アインザムの主 : 「………私はもう、長く戦い過ぎました」
[メイン] アインザムの主 : 「…………この戦いは、"我々"の"負け"です」
[メイン] アインザムの主 : 真っ直ぐと、翠色の瞳で、エクレシアを見つめ。
[メイン] ミスター・VTR : 「負けを認めるのは仕方ないが、そうなったら主はどうするつもりなんだ」
[メイン] アインザムの主 : 「最後まで戦い抜きます」
[メイン] アインザムの主 : 「そして、私は……死を受け入れましょう」
[メイン] アインザムの主 : 「しかし」
[メイン] アインザムの主 : ちらりと、ハレへ視線を。
[メイン] アインザムの主 : 「………我が娘だけは、殺したくない」
[メイン] アインザムの主 : 「………"冒険者"、私からお願いがあります」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「…はい」
[メイン]
アインザムの主 :
「─────我が娘を、ヒトとして生かしてほしい
……彼女は、自身を魔獣族と語りますが……"ヒト"です」
[メイン] アインザムの主 : 「………我々、魔獣族の滅びと共に死なせたくない」
[メイン]
アインザムの主 :
「我が娘に、ハレに、生きる道を教えてほしいのです
そして……我々のことを忘れさせてほしいのです」
[メイン] アインザムの主 : 「─────"報酬"は、あります」
[メイン] アインザムの主 : じっと、二人を見つめ。
[メイン]
ミスター・VTR :
え、報酬あんの? みたいな顔。
どんな顔かは勝手に想像しろ。
[メイン] アインザムの主 : 主は、自分の首に、ポン、と手を置く。
[メイン] アインザムの主 : 「私の首は、価値がありましょう」
[メイン] アインザムの主 : ニッ、と笑う。
[メイン] アインザムの主 : 「"最後の戦い"」
[メイン] アインザムの主 : 「─────あなた方に、私の首を取ってもらう」
[メイン] アインザムの主 : 「そしてこの戦は、終わるでしょう」
[メイン] アインザムの主 : 「きっと、あの忌まわしいオクタヴィアからも、追加報酬はあるでしょう」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「……寿命は、どうにかならないんですか?」
「魔力が原因なら、私が渡せば…」
[メイン] アインザムの主 : ゆっくりと、首を横に振る。
[メイン] アインザムの主 : 「不可逆です」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……」
[メイン]
ミスター・VTR :
「ま、寿命に関してはしょうがなくね?
命はいつか消えるもんだ」
[メイン] アインザムの主 : 「その通りです」
[メイン] アインザムの主 : 「大事なのは、死をどう延ばすか、ではありません」
[メイン]
アインザムの主 :
・・・・・
「─────どう生きるか、です」
[メイン] アインザムの主 : 「……私は、魔獣族として生きます」
[メイン] アインザムの主 : 「ハレは、人間として、生かしてください」
[メイン] ミスター・VTR : 「その心意気はわかった」
[メイン] アインザムの主 : そして主は、ゆっくりと、頭を下げた。
[メイン] ミスター・VTR : 「だが結論から言うとその件は保留や──」
[メイン] ミスター・VTR : 「そしてタイミング逃したのでオレさまも今更助けた理由を言いましょう」
[メイン] アインザムの主 : 「…………」
[メイン]
ミスター・VTR :
「オレさまは意外と感情より理性よりなのでエクレシアみたいに『死んで欲しくない……!』って程ではない。
同情しないわけでもないが」
[メイン] ミスター・VTR : 「だが楽観主義なんでね……どうせ理性と知性があるんなら、悲観的な結末ばかり見るより、楽しくなれるように使った方が得だろ」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「VTRさん…!」
[メイン]
アインザムの主 :
「………フッ」
目を閉じ、小さく笑う。
[メイン] アインザムの主 : 「……あなた方は、本当に……面白い方々です」
[メイン]
ミスター・VTR :
だからよりよい方法を探求する。
わざわざ最初から諦めて現実に打ち拉がれる必要はない。
[メイン] アインザムの主 : そして、主はゆっくりと立ち上がり、踵を返す。
[メイン] アインザムの主 : 「………ええ、返答は、すぐには決まらないでしょう」
[メイン] アインザムの主 : 「ですが、決まり次第─────私のもとへ、いつでも」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「…分かりました」
[メイン] アインザムの主 : ニッ、と優しい微笑みを二人へ向け。
[メイン] : 次の瞬間には、消えていた。
[メイン] ミスター・VTR : 「フッ……そんなこと言っといてどうするかはまだ考えてないんだがな……」
[メイン]
ミスター・VTR :
どこが理性的なのか全然わからん発言だった。
この超人、行き当たりばったりである。
[メイン]
ミスター・VTR :
「ん〜とりあえずだ。
ハレの意志も聞いてねェし、依頼のこともある」
[メイン] ミスター・VTR : 「まずは……事実整理だ……!」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「そうですね…一旦物事を整理しましょう」
[メイン]
ミスター・VTR :
「わりい 引き続き友情パワーを与えないといけないからここ離れらねェ。
報告は任せたぞ」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「分かりました、行ってきます!」
[メイン] 白の聖女エクレシア : そう言い残し村へ戻る…
[メイン]
ミスター・VTR :
エクレシアを見送る。
そして友情パワーを分け与えながら次の一手を考えた結果。
[メイン] ミスター・VTR : 「まあ、何とかなるだろ……」
[メイン] ミスター・VTR : 現実的とか理性的とかの前に、楽観主義が強過ぎた。
[メイン] ミスター・VTR :
[メイン] ミスター・VTR :
[メイン] サスケ :
[メイン]
サスケ :
製鉄村と、森に通ずる道
先程戦った場よりかは少しほど製鉄村寄りだろうか。
[メイン]
サスケ :
鉄の音は絶えず鳴り響く、そのような場にて
少年は一先ず森に向かった面々の帰還を待っていた
[メイン]
ネツァク :
「や、そろそろですかね~?」
手を顔に被せ、指輪から放たれる光は辺り一体を照らす。
[メイン] 白の聖女エクレシア : その森の向こうから影が一つ
[メイン] サスケ : 「そうでなければ…戻ったか」
[メイン] サスケ : 「それで、どうなった?」
[メイン]
ネツァク :
エクレシアに、へらへらと笑い手を振り。
両手をポケットに収まらせる。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「はい…皆さんにお話ししたいことがあります」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
彼女はこれまでの経緯を話した、ハレを助けた事、主の寿命が短い事
そして主が停戦を望んでいる事を…
[メイン] サスケ : 「………」
[メイン]
ネツァク :
それを聞き、目を細める。
……あの時追ったのは、助けるためだったか。つくづくどこまでも、誰かを助けようとするんだな……この子は。
[メイン] ??? : 「ふむふむ、そんなことが…」
[メイン] イレイナ : 箒に乗り現れたのは、朝日でより輝くような美しさを放つ、美少女でした。
[メイン] ネツァク : おっと、と光に目を細めながら。
[メイン] サスケ : 「……停戦ならそれで終わりだな」
[メイン] イレイナ : サスケさんとネツァクさんを見かけないので探しに来たらたまたま見つけたので盗み聞きしていました。
[メイン] サスケ : 「そこで依頼は終わりだ。残党の始末をしてな」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「!?」
[メイン] イレイナ : 「私たちの受けた依頼は魔獣の討伐ですからね」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「待ってください!停戦なら戦う必要なんて…!」
[メイン] サスケ : 「主の方は戦うのだろう」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「主は…!」「…首を差し出すと」
声が小さくなる、本当は彼にもそんな事はして欲しくはなかった
[メイン] サスケ : ならば無理だとは思うが。
[メイン] イレイナ : 私としては別に主さんの首は不要なのですが…。
[メイン]
ネツァク :
「……まあ、主さんが身を出したとして……
魔獣たちが住んでいる場所を見逃してもらえるかは難しいですね
なにせ、目的はそちらでしょうし」
[メイン] ネツァク : ですが、とちらりとエクレシアへと向き。
[メイン]
ネツァク :
「そうなって、お互いが血を流してほしい
……わけではないみたいですよね?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「…はい」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「私は…できればどちらも争ってほしくないです」
[メイン]
ネツァク :
相変わらずの猫背のまま。
この場に集まる三人へと目をやりつつ。
[メイン] イレイナ : 「私も無駄に血が流れるのは好みはしませんが」
[メイン] サスケ : 「争わないならそれに越したことはないがな」
[メイン] イレイナ : それは私の考えであって、この村の人々や、先ほど襲ってきた少女や魔獣たちが同じかはわかりません。
[メイン] サスケ : 「シュタールバークは領土拡大が目的だ。どうやっても相容れない」
[メイン] サスケ : 「それとも、ここから戦わずにどうにかする術があると?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「…それはまだ、分かりません…」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「それでも…一人でも多く助かる方法を、ギリギリまで考えたいんです」
[メイン] サスケ : 「………」
[メイン]
サスケ :
生憎とそう言ったものは思いつかない。
残りの2名を一瞥する、何か手があるならいいが。
[メイン] ネツァク : ぐにゃりと曲がっていた背筋を、ゆっくり伸ばして。
[メイン]
ネツァク :
「ははは、そんな目で見られても僕は何もわかりませんよ
とはいえ、まぁ」
[メイン] ネツァク : す、と隣の女性に目をやり。
[メイン] ネツァク : 「……イレイナさん、あなたの豊富な旅の体験から何か生かせそうなのはありますかね?」
[メイン] イレイナ : 「…そうですね」
[メイン] イレイナ : 鞄から本を取り出し、パラパラとめくります。
[メイン] イレイナ : これは旅の中、私が体験したことや、聞いたことをメモしているものです。
[メイン] イレイナ : あるページで、めくる手を止めます。
[メイン] イレイナ : 「そういえば、こんな話を聞いたことがありました」
[メイン] イレイナ : 「ダンジェル森ってところがあって、危険だから未開拓の土地だそうです」
[メイン] イレイナ : そういう場所でなら、彼らも生きていけるかもしれませんね。と言いながらパタンと本を閉じ、鞄にしまいます。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「あっ…そこって」
その名前を聞いてハッとする
あの時の村だ
[メイン] サスケ : 「………」
[メイン] イレイナ : 「エクレシアさんはご存じなんですか?」
[メイン]
ネツァク :
分厚い彼女の旅の記録に目を細めつつ。
エクレシアへと目線をやる。
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「え、あ~はい前にちょっと…」
彼等の隠れ家の為詳しくは言えないが…
[メイン] サスケ : 「……つまりは」
[メイン] サスケ : 「そちらに移住してもらい血を流すのを阻止しようと、そういう魂胆か?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「そうですね…あそこならきっとわざわざ向こうから来る人たちもきっといない…」
[メイン] サスケ : 返す返事は
[メイン] サスケ : 舌打ち一つ
[メイン]
サスケ :
「それは」
さらに続けるように
[メイン] サスケ : 「奴ら自身に故郷を捨てる無様をさせてまで生きる選択をしろと、そう言いたいわけだ」
[メイン] サスケ : 「例えば、自分が住む土地を追われたとしよう」
[メイン] サスケ : 「それを納得できるかどうか」
[メイン]
サスケ :
答えはNOだ
絶対に納得しない。
[メイン] サスケ : それで納得するならば、こんな戦争は起きないからだ。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「…そうですよね、故郷を追われるのは」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 辛い
[メイン] サスケ : 「無血では済まないだろうな」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
実際私も辛かった、自分の行動が、故郷のドラグマを捨てる事になってしまった
知らない場所で生きるのは辛い
[メイン] 白の聖女エクレシア : でも…
[メイン] 白の聖女エクレシア : それでも、生きてきた
[メイン] 白の聖女エクレシア : 彼女は彼女の選択を後悔していない、手を差し伸べてくれる人がいたから
[メイン] 白の聖女エクレシア : だから…
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「それでも、死んだら何も残らないじゃないですか」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「私、助けたいです、彼らを」
「たとえ恨まれることになっても、それでも彼らに手を差し伸べる人でありたい」
[メイン] サスケ : 「…………」
[メイン]
サスケ :
「ハッ」
鼻で嘲笑う。
[メイン] サスケ : 「アンタ」
[メイン] サスケ : 「村で会った天竜人とやらに似ているな」
[メイン] サスケ : 何故か?
[メイン] サスケ : それが1番正しいと思う、その魂胆が。
[メイン] サスケ : 自分はそうであって当然、と君臨していた
[メイン] サスケ : アレと酷く類似していたから。
[メイン] 白の聖女エクレシア : その言葉に、動揺を見せる
[メイン] 白の聖女エクレシア : だが…
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……そうかもしれませんね」
[メイン] ネツァク : へらへら、と笑いながら。
[メイン] ネツァク : 「ま、誰しもそんなもんですよ」
[メイン]
ネツァク :
「人は最後には自分の事だけを信じて行動するわけです
僕だってそうですよ、まぁ」
[メイン]
ネツァク :
そして、笑いを止めて。
真っすぐにサスケを見つめて。
[メイン]
ネツァク :
「彼らが故郷を捨ててもいい
泥をかぶり、雨に濡れても、自分の住処を失っても……」
[メイン] ネツァク : 「それでも生きたいと思えるなら、納得……します?」
[メイン]
ネツァク :
正直、この仕事に関しては切り捨てていいと思っていた。
しょうがないことだろう。この世界にはよくある事だ。
弱肉強食とは、常なるものだ。
[メイン] ネツァク : 仕方ない。だから諦める。人として当然のことだろう。
[メイン]
ネツァク :
だが────彼女は違った。
死んでもいいと思う命を、助けようとする。
そこに、絶望の色はなかった。
[メイン] ネツァク : なら、希望を少しくらい乗せたっていいじゃないですか、ねえ?
[メイン] ネツァク : そうして、へらへらと笑い、回答を待つように見やる。
[メイン] サスケ : 「それで生きたいと言うのなら…そうなのだろうな」
[メイン]
サスケ :
「聞いていないがな」
当事者である彼らからは、その言葉はまだ聞いていない。
[メイン] ネツァク : 「それもそうですね」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「はい、だから…」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「今から、行きます」
[メイン]
ネツァク :
「ですから、今から聞きに行けますかね……おっと」
へらへらと、卑屈そうに笑ったまま。
[メイン]
ネツァク :
「流石です、エクレシアさん
……大役任せちゃいますが、平気ですかね?」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「…任せてください」
不安はあった、それでも
自分で決めた事なら自分でやらなければ
[メイン]
ネツァク :
その答えに。へらへらとした笑いが止まり。
にこり、と笑顔を向け。
[メイン]
ネツァク :
「……ま、困ったらVTRさんだって助けてくれますよ
イレイナさんは……これでいいですかね?」
[メイン] イレイナ : 「…?」
[メイン] イレイナ : 「私は最初からエクレシアさんの味方のつもりでしたけど」
[メイン] ネツァク : 一度目を開き、閉じ。
[メイン] ネツァク : 「……はは、これは一本取られた」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「イレイナさん…!」
[メイン]
サスケ :
「恨まれても知らねえぞ」
一言、付け加えるように言う
[メイン]
サスケ :
奪われた挙句に死ぬ機会まで奪われたのならば、そうもなる
身に覚えもある。
[メイン] サスケ : そのまま、森とは正反対の方を向く
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……サスケさん!」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 問いに対して真剣に向き合ってくれた彼に
[メイン] 白の聖女エクレシア : 一礼を送った
[メイン] サスケ : 「……」
[メイン]
サスケ :
鬱陶しがるようにか、或いはまた別の意図か。
鼻を鳴らして、その場を後にする
[メイン] サスケ : 歯軋り音も、僅かに鳴らしたか。
[メイン] ネツァク : 別れていく、二人の少年少女。
[メイン]
ネツァク :
鬼が出るか蛇が出るか。
暗い森の中は、それすらもわからない。
[メイン]
ネツァク :
だが。
二人の男女が照らす光で、足元くらいは見えるかもしれない。
[メイン] ネツァク : 彼女の幸運を願う光で。
[メイン] ネツァク :
[メイン] ネツァク :
[メイン] ネツァク :
[メイン] GM : ─────そして、人と魔の想いが渦巻く、森の中。
[メイン] GM : 神秘の光漏れる、その畔にて。
[メイン] ハレ : 「…………ん」
[メイン] ハレ : 少女は、ゆっくりと瞼を開く。
[メイン] ミスター・VTR : 開いた先は自然には存在しない物体でした。
[メイン] ハレ : 「……はっ……!?!??!?」
[メイン] ハレ : 目を白黒とさせながら、辺りを見渡そうとするも、傷が痛む。
[メイン] ミスター・VTR : 「ようやく起きたか……人の子よ」
[メイン] ハレ : 「い゛っ………!!……あ、あんたは、確か……」
[メイン] ハレ : 「……そうだ、オクタヴィアが雇った冒険者の……!」
[メイン] ミスター・VTR : 「500万でな」
[メイン] ハレ : 「お金は聞いてないし……!?」
[メイン]
ミスター・VTR :
「まーまーそう慌てなさんなって。
警戒するのも無理ないが、そもそもオレさまに敵意があるならお前はこの世にいないかもよ?」
[メイン] ハレ : 「………!!!」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「あっ、起きてたんですね」
話し合っている2人に気づき向かってくる
[メイン]
ハレ :
「……じ、じゃあ……なんであたしは……
いや、そうじゃない……!なんで、アンタは……!?
………!?」
[メイン]
ハレ :
エクレシアの方へ向き、警戒態勢を取ろうにも
完治していない体を動かすには、まだ体力は不十分で。
[メイン] ハレ : 「くっ…… ………おい、一体何が、目的だ」
[メイン] ハレ : 「……あたしを、人質にするってわけか……?」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「よかったお弁当食べたら少しは回復したみたいですね」
「……うう…お弁当…」思い出してションボリする
[メイン] ハレ : 「…………?」
[メイン]
ミスター・VTR :
「アレがそういうの考えると思うか?」
お弁当でしょぼーんとするエクレシアを指し示す。
[メイン] ハレ : そんなエクレシアの様子に、訝しげに思うように首を傾げ、睨み。
[メイン] ハレ : 「…………」
[メイン] ハレ : VTRの言葉に、何も返せず。
[メイン] ハレ : 「………だったら、なんだよ、教えろよ」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「でも本当に良くなったみたいでよかったです」
ハレの方を向き直し
[メイン] ハレ : 観念したように、肩の力を抜き。
[メイン] ハレ : 「…………この傷は……お前が……?」
[メイン] ハレ : 眉を顰めながら、エクレシアを見て。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「ええ、私とVTRさんで何とか、」
[メイン] ハレ : 「………………」
[メイン]
ハレ :
「…………そう、か」
少し俯き、視線を逸らしながら。
[メイン] ハレ : ありがとよ、とぼそりと吐き。
[メイン]
ミスター・VTR :
「お礼をするなら話を聞いてくれ。
ここの主からお前を頼まれている」
[メイン] ハレ : 「………あ?……父さん、から……?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……」
[メイン] ハレ : VTRの方を向き、眉間に寄る皺が増える。
[メイン]
ミスター・VTR :
「まず、お前も薄々はわかってるんじゃないか?
この戦いに勝ち目はないってことに」
[メイン]
ハレ :
「っ………!!」
ギリィッ!と歯軋りを。
[メイン] ハレ : 「あるッッ!!」
[メイン] ハレ : 「アイツの……オクタヴィアの首さえ取れば……!!!」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「お…落ち着いて…」
怪我に障ると大変なので心配そうに
[メイン]
ミスター・VTR :
「残念だが他はそう思ってない。
仮に勝ったとしても、主の寿命が来れば逆転されるだろう」
[メイン] ハレ : 「……!……………チッ……!!」
[メイン] ミスター・VTR : まあこれは言っちゃ駄目かもしれんが、と前置きして。
[メイン]
ハレ :
舌打ちと、不機嫌な顔。
苛立ちを発散させるように、地の雑草を強く握り締める。
[メイン]
ミスター・VTR :
「我が娘に、ハレに、生きる道を教えてほしいのです
そして……我々のことを忘れさせてほしいのです──とな」
[メイン]
ハレ :
「………………そ、そんなのっ……!!
……そんなの、聞けるわけないだろ!!!」
[メイン] ハレ : 主のその言葉は、既にハレは聞かされてきたようだ。
[メイン] ハレ : しかしハレは、突っぱねている。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……ハレさん」
[メイン] ハレ : 「父さんは!あたしの……たった一人の、家族なんだ……!!!」
[メイン]
ハレ :
「どうして逃げるなんて真似ができる……!?
あたしだって……この森の住人だ、戦士だ……!!!」
[メイン] ハレ : 「あたしは!!魔獣族だッ!!!!」
[メイン] ミスター・VTR : 「まあな……無理に人になれって方が無茶言うよな」
[メイン] ハレ : 「………」
[メイン] ハレ : 「……人間は、嫌いだ」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「……でも、貴方のお父さんは生きることを望んでますよ」
「別に人に戻る必要なんてないんです、ただ…」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「ここから逃げましょう」
[メイン] ハレ : 「─────は?」
[メイン] ハレ : エクレシアの言葉に、目を大きくする。
[メイン] ハレ : 「ここから逃げるって、家を捨てろって……そう言いたいのか?あ?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……はい」
[メイン]
ハレ :
「いやだ!!断る!!!なんで、人間なんかのために!!
この森を……!!そもそも、アイツらが侵略をやめればいい話だろ……!?」
[メイン] ミスター・VTR : それはそう。
[メイン]
ミスター・VTR :
「それは一理あるが、そっちも傷付けたわけだしな……。
森を一緒に使うって選択肢もあったが譲れなかったんだろ」
[メイン] ハレ : 「…………チッ……!」
[メイン] ミスター・VTR : 「今更誤魔化しても仕方ないからハッキリ言うが……今出来る中ではそれが命を繋ぐ選択肢だ」
[メイン] ハレ : 「……アンタらには、そもそも……関係、ないだろ……!」
[メイン] ハレ : 「アタシの命も、この森の、みんなの命も……!」
[メイン] ハレ : 「アタシは、魔獣族として生き抜く、貫く……!!!」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「…関係なくちゃダメですか?」
[メイン] ハレ : 「……あ?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「私は、誰も死んでほしくないです、シュタールバークの人達も、村の人達も」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「そして、貴方にも」
[メイン] 白の聖女エクレシア : そう、こんな考え方はこの時代では異常だ
[メイン] ハレ : 「は………!?……ん、んなの……意味が分からない!!」
[メイン] ハレ : 「なんでだよ!?!?どうしてそこまで拘るんだよ!?」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「だって、その方がいいじゃないですか」
「誰か死ぬのを見るなんて嫌ですよ」
[メイン] ハレ : 「全く意味がわからない……!!?」
[メイン] ハレ : 「あたしはこの森が好きだ!この森で、赤ん坊の頃から育ってきた!!」
[メイン] ハレ : 「無理だ!!逃げる?無理だ無理だ無理だ!!!」
[メイン] ハレ : 「あたしは、この森と共に生きて、この森と共に、死ぬ!!」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 彼女の言葉に
[メイン] 白の聖女エクレシア : 涙を、流す
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「そっか…」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「貴方は、皆に大切にされて生きてきたんですね…」
[メイン] ハレ : 「っ………!?……な、なんでお前が、泣いて……!?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「私達に助けてくれってお父さんが頼んだのは」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「貴方が世界で一番大切だから」
[メイン] ハレ : 「…………」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「……少し、昔話をしましょう」
[メイン] ハレ : 「…………え?」
[メイン] ハレ : 目を少し見開き、エクレシアへ。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「昔々、ある所にドラグマの国の聖女がいました、」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「少女はいつもの様にホールから来る敵と聖地を守るために戦っていました」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「ある日、そこから落ちてきたのは少年でした」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「少女は少年を庇い、国を追放されました」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「ですが…彼女は一人ではありませんでした」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「通りかかった動物の仮面の人に助けられ、そして旅をしていろんな人と出会い」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「そうやって差し伸べられた手に」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「いつか恩返ししたいと思いました」
[メイン] ハレ : 「…………」
[メイン] ミスター・VTR : 「故郷を追われた経験はエクレシアもしていたんだなァ……」
[メイン]
ハレ :
「…………お前も………」
少し俯き。
[メイン] ミスター・VTR : 普段ここまでするかは知らないが、ここまでするのはそういう背景もあるのだろう。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「…この話内緒ですよ?」
[メイン] ハレ : 「…………」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「いやホントに多分誰かに話されたら死んじゃう私…」
急に情けない感じになって
[メイン] ミスター・VTR : 「ええ……そんなヤバい過去なの?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「ああ…そういえばVTRさんはドラグマ知りませんもんね」
[メイン]
ミスター・VTR :
「そりゃオレさまは住む世界ごと変わってるからなァ……」
そういう意味では全員一緒か」
こっちはあんまり悲壮感ないので信憑性は欠けた。
[メイン] ハレ : 「………天竜人、だったのか、お前」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「…はい」
[メイン] ミスター・VTR : 「え、マジ?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「まあ追放されたので…元ですけどね」
[メイン] ミスター・VTR : 「お前……」
[メイン] ミスター・VTR : 「…………」
[メイン] ミスター・VTR : 暫しの沈黙。
[メイン]
ハレ :
「…………だ、だったら、なぁ、だったらよ……!
追放されることの、怒りは……知ってるだろ……!?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「分かりますよ」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「だけど…」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「貴方のお父さんを見て」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「貴方に彼の手を払って欲しくなかったんです」
[メイン] ハレ : 「……………父さんの……」
[メイン] ハレ : 「……………………」
[メイン]
ハレ :
「………………あたしが、父さんの、父さんの願いを……
……そう……か」
[メイン]
ハレ :
「…………だとしても、あたしは、やっぱり……
父さんを見捨てて逃げるなんて……
第一、あたしなんて、どこにも行く宛なんざ……」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「行く場所ならありますよ」
[メイン] ハレ : 「……え?」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「前にちょっと村を助けたことがあって…ちょっと恩着せがましいですけど私から彼らに頼み込めばきっと」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「まあそれでダメなら…私と冒険者しませんか?」
[メイン] ハレ : 「ぼ、冒険者を……?……あたしが………」
[メイン] ハレ : 目をぱちぱちとさせ。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「後ろめたいことあっても素性隠せば案外行けますよ、私もそうしてきましたし」
[メイン] ハレ : 「……………………」
[メイン] アインザムの主 : 「─────ハレ」
[メイン]
アインザムの主 :
風と共に、瞬きの間に、その主は現れる。
ハレの後ろに。
[メイン] ハレ : 「………!!!と、父さん……!?」
[メイン] アインザムの主 : 「いいじゃないですか、冒険者、はは、ハレなら、立派な冒険者になれますよ」
[メイン] アインザムの主 : 「ええ、ええ、それが良いでしょう」
[メイン]
ハレ :
「なっ……!?か、勝手に決めるな……!!」
ポカポカ!と主の腹を叩きながら。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「ハハハ…主さんにも私のことばれちゃいましたね…」
[メイン] アインザムの主 : それに対し、表情はびくとも変えずに。
[メイン] アインザムの主 : 「ははは」
[メイン] アインザムの主 : 「─────明後日には死に行くものです」
[メイン] アインザムの主 : 「お気になさらず」
[メイン] アインザムの主 : ぽん、とハレの頭に、愛おしそうに手をやり、撫でる。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「主さん……」
[メイン] ミスター・VTR : 「あ、そのことで言いたいことがあるんだが」
[メイン]
ハレ :
「お、おい父さん……!?!?んなの……!!
あたしも!!あたしもアイツらとの戦いに……
………?」
[メイン] ハレ : VTRの方を向き。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「?」
[メイン] アインザムの主 : 「………はい?何でしょうか」
[メイン] ミスター・VTR : 「ハレはもうちょい主に怒った方がよくね?」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「……へっ?」
キョトンとした表情で
[メイン] ミスター・VTR : 「いやだって……そっちの価値観には疎いが、オレさまから言わせたら人間とか魔獣とかの前に家族なんだから『忘れろ』は酷くね?」
[メイン] ハレ : 「当ったり前だ!!!んなの、忘れるわけがねぇ!!!」
[メイン] アインザムの主 : 「…………………」
[メイン]
ミスター・VTR :
「親なら最後まで面倒見た方がいいぞ。
大体ここまで育てといて今更だろ」
[メイン] ミスター・VTR : 「娘が本当に大事なら魔獣としてではなく、家族として生きることをオレさまは薦めるがな」
[メイン] アインザムの主 : 「…………その道は……険しいでしょう」
[メイン]
アインザムの主 :
「私は、"アインザムの主"
……この森と、数百年共にし、そして今に至る
主としての責務は、果たさなければ……」
[メイン] アインザムの主 : 「─────死んでいった者達の顔が浮かばれないでしょう」
[メイン] ミスター・VTR : 「主の幸せを願えないってことはないんじゃねェか」
[メイン] ミスター・VTR : 「浮かばれないと思ってるのは責任を取る為の言い訳かもしれないぞ」
[メイン] ミスター・VTR : 「それと知らなかったかもしれないが、育児って普通に責任重大だから途中で投げたらそれこそ無責任なのを教える」
[メイン] アインザムの主 : 「………………」
[メイン]
アインザムの主 :
「………であれば、この森を、故郷を捨てよ、と
あなたは、そう言いたいと?」
[メイン] アインザムの主 : ─────空気が、どんよりと揺れる。
[メイン]
アインザムの主 :
主の周りの空間が、魔力により歪み始める。
残り僅かな魔力と言えど、その力は今もなお健在。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「…アインザムさん」
[メイン] アインザムの主 : 翠の瞳は、エクレシアの方へ。
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「ハレさんを救うために故郷を捨てて」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「貴方はここに残るのは」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「ハレさんが納得しないんじゃないですか?」
[メイン]
ミスター・VTR :
「効かないねェ。
冗談で言ってないから魔力で脅しても!」
[メイン] ハレ : 「─────ああ」
[メイン] ミスター・VTR : 「そして、そういうことだ」
[メイン]
ハレ :
「あたしは、父さん……なんと言われようが
父さんが戦い抜くなら、あたしも……一緒だ」
[メイン] ハレ : 「だって……家族だろ……」
[メイン] ミスター・VTR : 「要するに、親子ですれ違ってるから認識しようってだけの話だ」
[メイン] アインザムの主 : 「……………………」
[メイン] アインザムの主 : ─────主は、ハレをなんとしても生かしたい、そう願っている。
[メイン] アインザムの主 : この森の主として生き続け、そして初めて湧いた情であった。
[メイン]
アインザムの主 :
捨て子として、この森の湖に浮かんでいた、小さな赤子を
魔獣の餌にならんとしていた赤子を。
[メイン]
アインザムの主 :
……主は、不憫に思った。
例え人間であろうと、同種に捨てられ、死に至ろうとするなら。
[メイン]
アインザムの主 :
そして主は、娘として育てた。
一匹の、魔獣族として。
[メイン] アインザムの主 : ─────"主"としてではなく、"親"として。
[メイン] アインザムの主 : 「…………………」
[メイン] アインザムの主 : 「…………天命が、近いからなのでしょうかね」
[メイン] アインザムの主 : 「……どうにも、これは、本当に、どうにも」
[メイン] アインザムの主 : 「………私も、老いた、実に……老いた」
[メイン] アインザムの主 : 「………………」
[メイン] アインザムの主 : 「─────ハレ」
[メイン] アインザムの主 : 「私が、天命まで生きると言ったら」
[メイン] アインザムの主 : 「……あなたは、どうします?」
[メイン] ハレ : その言葉に、ニッ、と笑い。
[メイン] ハレ : 「……ずっと、一緒だよ、父さん!」
[メイン] アインザムの主 : その言葉に─────。
[メイン] アインザムの主 : 「─────」
[メイン] アインザムの主 : 「……………私は、失格ですね、この森の主としても、そして、親としても」
[メイン] アインザムの主 : 「………わかりました」
[メイン] アインザムの主 : 翠の瞳は、VTRへ。
[メイン] アインザムの主 : 「同房達と、話をさせてください」
[メイン]
アインザムの主 :
「………この森を捨てたとしても、行く宛は、ありませんから
この先─────我々は、どうすべきか、改めて……話し合います」
[メイン]
ミスター・VTR :
「行く宛は手配されてたんじゃなかったか?
まあその辺もおいおい話していこう」
[メイン] 白の聖女エクレシア : 「分かりました…ここで待っています」
[メイン] ミスター・VTR : 「まあとにかく」
[メイン]
ミスター・VTR :
「これが500万ベリーの仕事だ。
お気に召したかな?」
[メイン]
白の聖女エクレシア :
「そのセリフはなんか色々と台無しじゃないですか…?」
少し呆れ気味で
[メイン] アインザムの主 : その言葉に、背中で、フッ、と笑う。
[メイン] アインザムの主 : そして主は、森の黒へと消えて行った。
[メイン] アインザムの主 : ─────ええ、実に
[メイン] ハレ : 「……………」
[メイン] ハレ : ……これが、冒険者……か。
[メイン] ハレ : …………。
[メイン] ハレ : ………あたしが、冒険者………。
[メイン] ハレ : ─────悪くないかも、なんて、思わねぇなんてことも、ねぇ、かも、な。
[メイン] ハレ :
[メイン] ハレ :
[メイン] ハレ :
[メイン] GM : ─────その後。
[メイン] GM : アインザムの魔獣達は、二つの意見に分かれた。
[メイン] GM : 主の決断を支持する者、そして主に失望する者。
[メイン] GM : 前者は、主と共に、新天地へ向かい、そこで新たな道が始まり
[メイン] GM : そして後者は、シュタールバークとの決戦で、1匹残らず、死滅した。
[メイン] GM : アインザムの森は、シュタールバークの占領下となった。
[メイン]
GM :
無事、依頼人の願いを果たした冒険者達は、500万ベリーの報酬を授与した。
……その内、100万ベリーは、カンナへ修理代と慰謝料として取られたが。
[メイン]
GM :
こうして、この冒険は幕を閉じることとなった。
─────新天地へ向かった主と、そしてハレがどうなったか?
それは、もうこの物語で語られることはないだろう。
[メイン]
GM :
確かなことは、一つ。
─────この世界は、それでも回り続ける。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] : 「─────なぁ、ここが、酒場っていうのか?」
[メイン] : 「ふーん、なんかうっせー場所だな」
[メイン] : 「で?」
[メイン] ハレ : 「どうやったら冒険者になれんだ?」
[メイン] ハレ :
[メイン] ハレ :
[メイン] ハレ :
[メイン]
GM :
【シナリオクリア報酬】
経験値+500、ベリー+400万ベリー。
[雑談] system : [ 白の聖女エクレシア ] 経験値 : 1309 → 1809
[雑談] system : [ イレイナ ] 経験値 : 312 → 812
[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 経験値 : 326 → 826
[雑談] system : [ イレイナ ] 経験値 : 812 → 32
[雑談] system : [ サスケ ] 経験値 : 827 → 437
[雑談] system : [ サスケ ] 経験値 : 437 → 47